有象無象の魑魅魍魎が跋扈する薄汚れた夜のこの世界。
安全運転してるって思い込んでるタクシードライバー。
暴走してるって自覚すらなくなっているんです。
どうせ新御堂100キロで走ってる。
ワイは80キロやで!安全や!
どっちにしても速度違反なんで暴走です。
流れに乗らないと危ない。
これなんかも暴走ドライバーのよくある言い訳です。
暴走してる自覚がないってのはもう狂ってるってことですよ。
狂気はそこにあるんだから。
安らかであれ!
僕なんか出庫して8時間何も食べないです。
炭酸水かゼロコーラを飲むだけです。
休憩をとるのが苦手です。焦燥感。
生きていくことを楽しめなくなって安らかになりたいはずなのに真逆に向かっていってます。
破滅に向かっているのです。
漁師と億万長者の話でも引用しましょうか。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
安らかになりたいのに逆の事をやっちゃうんで
す。
何をしてよろこぶ?
生きることを楽しめばいい。
何が君の幸せ?
よくわからない不安に押しつぶされてしまう弱さ。
ちゃんと休憩しようゼ!